[インタビュー]金融・資金調達コンサルタント 近藤駿介氏

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金融・資金調達コンサルタントの近藤駿介氏の語るビジネスとセミナーの融合性とその思いを取材をしてきました。

―今日はよろしくお願い致します
宜しくお願いします。

―まず初めに近藤さんのやられているのことを伺いたいと思います
はい、私は31歳で土木の技術者から金融業界に転じ、そこから約25年間資産運用をはじめ、ベンチャー投資や不動産投資など様々な投融資業務に携わって来ました。こうした経験を活かし独立し、2年ほど前から主に金融や経済に関っている方々に、セミナーや講座を通して金融・経済に関する情報提供やアドバイス業務を行って来ています。

―金融のプロに教えるプロフェッショナルなんですね!
そうですね。金融業界にいる時から、金融機関など機関投資家といわれるプロの投資家の資金を預かって運用するほか、セミナーなどで機関投資家や企業経営者に金融・経済に関する情報提供などを行って来ました。その他にも、東洋経済や週間ダイヤモンドといった経済専門誌に定期的に記事を提供したりもしていました。

―そんな近藤さんがセミナーをはじめたきっかけは?
ある時にご縁を頂いた会社から、一般の女性を主対象とした金融・経済講座、マネー講座をやる機会を頂いたんですね。それで一般女性対象の講座をやってみたところ、いろいろな発見があり想定外に面白かったんですよ。

―いままでプロに教えていたのに、素人の方に講演しておもしろかったんですか?
プロの方向けのセミナーというのは、大体40歳以上の男性が中心になりますし仕事ですから、セミナー中に笑い声や会話とかは殆どないんですね。本当に真剣に聞いて下さっている方も多いですが、中には腕組みをしてどんな話をするのか講師の品定めをされているような方もいらっしゃいます。

また、会場での席も講師席から少し離れたところから埋まっていくのが普通です。講師席に一番近いところの席が埋まるのは最後である場合が多いですね。

初めて一般の女性向けに講座をやった時にまず驚いたのは、講師席に近いところから席が埋まって行ったことでした。その時にこんなにも違うんだとビックリしました。

また、結果的に参加者全員が女性という形になったこともあり、こちらが話しをするたび毎に反応が返って来たんですね。そして、こうした反応を通して、参加者の女性達の成長が感じられたのも驚きでした。

―どんな風に変化が見られたんですか?
誰でも最初知識がない時には、何を質問していいのか分からないわけですよね。最初にやらせて頂いた講座は全部で5回の講座だったのですが、一回目の講座は皆さん大人しく話しを聞いてノートをとるという感じだったんです。

それが、2回目の途中からどんどん質問や発言が出るようになって行ったんですね。「自分達は騙されていたのか!?」とか「何をすればいいのですか?」という感じで。

こうした彼女達の変化をみて、若い人達は金融や経済に関心がないのではなく、学ぶきっかけがなかっただけなんだということに気付かされたわけです。若い人達に学ぶきっかけを提供して来なかったのは、我々世代の責任でもあるわけですから、若い世代の人達に金融・経済に関する知識を身に付けるきっかけを提供し、学校で教えるような勉強ではなく、仕事や実生活に役立つ「実戦的な金融・経済、資産運用」を伝えていくことが、長年金融業界にいた自分の義務だと考えるようになったんです。

金融業界に25年近く在籍して感じていたことは、「日本の金融業界はお客さんの知識が乏しいことを前提にビジネスをしている」ということです。

本来金融のプロであるならば、10のレベルであるべきなんですが、お客さんのレベルが1であるため、2のレベルであればプロだと思わせることが出来、金融商品を販売することが出来てしまうんです。

その結果、大きな損害を被った方が出て来たことも事実です。金融業界に在籍しているときは、業界の中からレベルを上げて行こうと思って活動していましたが、スピンアウトしてしまった今は、お客さんのレベルを上げることで、金融業界全体のレベルを上げてやろうという大それたことを考えています。お客さんのレベルが2に上がれば、金業界のレベルも3以上にならざるを得ませんから。

こうした大それたことを考えながら、今はプロの方は勿論ですが、一般の方向けのセミナーにも力を入れてやっていこうと活動し始めたところです。

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―もともと講演やセミナー実績もあったのでスタートも順調だったのではないですか?
いや、最初は上手く行きませんでした。想定外のタイミングで独立することになったこともあり準備不足でしたし。またセミナーはもちろん講演や執筆活動などやりたいことがあり過ぎて欲張り過ぎた部分もありました。

―集客も大変ですよね?
集客は予想以上に大変ですね。2010年からブログを書いているのですが、その記事が複数のサイトに転載され月間6~20万PVありましたから、正直ブログで告知すればもう少し楽に集客できると思っていました。

しかし、実際にはブログが少し専門的な内容で、40代以上の男性が主要読者層だったせいもあり、一般の方向けのセミナーなどの告知を行っても思うように集客は出来ませんでした。セミナーや講座に申し込んで下さるのは、ブログのコアなファン、経営者、証券会社や資産運用会社に在籍されている方、個人投資家といった金融・経済に関っている方が中心になっています。

―アフィリエイターを使うという選択肢もありますが?
そうですね、でも私が教えようとしているのは相場観や株価予想に基づいた株式投資やFX投資の儲け方ではないんです。金融・経済の専門家でない一般の方が、仕事や実生活で直面するお金に関する問題について、自分なりに考えて結論を出して行けるような素養を提供しようとしているんです。

さらに言うと、私自身のセミナーの最終目標は「論理的思考能力向上」のお手伝いをすることで、「金融・経済、資産運用」に関する知識をお伝えすることは最終目標ではなくそのための手段だという認識を持っています。

ですから、「絶対に儲かる方法教えます!」といったような言葉で勧誘されてしまうと、誤解が生じてしまうと思います。集客のためにアフェリエイターを使うことも考えましたが、伝えたいことが正しく伝わらないリスクを考えて、現時点では使っていません。

―今はどんな集客をしているんですか?
一般の方向けの講座やセミナーはホームページとブログがメインですね。後はセミナー主催者に集客をお願いしたりしています。ファイナンシャルプランナーの研修など専門家向けのセミナーは、主催者からの依頼をお引き受けする形がほとんどです。

本当は私のような金融・経済、資産運用に関するセミナーを行う講師が集客まで行うというのはあまり良いことではないと思っています。金融・経済は常に変化しますので、情報収集をして分析をする時間が不可欠です。したがって、集客に時間をとられ過ぎると、肝心の部分が疎かになりかねません。ですので、私は集客をお任せできる方とジョイントベンチャー(JV)を組みたいと考えおり、現在ビジネスパートナーを募集中ですので、考えに賛同して頂ける方がいらっしゃいましたらご連絡をお願い致します。

―セミナーを取り入れてよかったことはありましたか?
そうですね、一般の方向けのセミナーをやってみたことで、一般の方の反応などを直に知ることが出来たことは収穫だったですね。専門家に近い方々だけが対象だった時には得られなかったような気付きもありましたし。

また、参加してくれた女性から、講座をきっかけに簿記の勉強を始めたとか、新聞を読むようになった、初めて選挙に行ったなどという嬉しい報告を頂けたのも良かったことですね。

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―セミナーではどんなバックエンド販売しているのですか?
セミナーで商品を売ることはありません。多くのセミナーは、参加料を無料にして参加者を募り、参加者に投信や保険といった金融商品を売ることでセミナー料金を回収しています。つまり、多くのセミナーは参加者の知識向上を図るためではなく、参加者を顧客にするために開かれています。

これに対して私は、最初にお話しした通り、お客さんのレベルを上げることで金融業界全体の嵩上げをしたいと思ってセミナーを開催していますので、金融商品などを販売するつもりはありません。

見方を変えると、セミナー参加料をバックエンド商品の販売によって回収できませんので、セミナーは全て有料で行っています。

1970年代、イザヤ・ペンダサンは「日本人とユダヤ人」という本の中で、「日本人は安全と水はタダだと思っている」と指摘していました。それから40年以上経った今、安全も水もタダでは得られなくなりました。そんな中、今でも多くの日本人が抱いている幻想は「情報はタダだと思っている」ことです。近い将来、日本でもタダで得られる情報はもともと価値がないものか、金融商品の請求書の中に含まれているということが常識になると思っています。

タダで得られる情報だけに接していると、本当に価値のある情報とそうでない情報の区別が付かなくなってしまいます。その結果、思いもよらない損失を被ったりすることもあり得ますので、必要な情報は投資だと思ってお金を払う習慣が日本でも根付くことを期待しているところです。

―セミナービジネスのビジネスモデルは?
バックエンド商品を販売しないので、ビジネスモデルとしては月例会など勉強サークルのようなものをセミナー参加者を中心に構築していくことを考えています。

もう一つは法人との顧問契約を結ぶことを考えています。ベンチャー投資をしていた経験を通して感じたことは、企画力、技術力、営業力を武器にしたベンチャー企業の中には、資金繰りなどおカネに関ることに時間をとられ、自らの強みを活かす時間を削られてしまっている企業や経営者が少なからず存在するということです。そこで、ベンチャー企業や中小企業の経営者が、自分達の強みを発揮できる時間を確保出来るようなサポートをして行きたいと思っています。

こうした考えに基づいて最近「シェアードCFO」というサービスを始めました。これは、CFO(最高財務責任者)機能は欲しいが、CFOを雇うような余裕やリスクを持てない企業様に対して、契約でCFO機能を提供しようというものです。

セミナーを開催して多くの方との出会いを増やすことで、こうしたサービスの認知度を広げ、金融業界で培った知見を提供する機会を増やしていきたいと考えています。

実際にセミナーの開催等を通してご縁を頂いた企業に、執行役員のような形で参加して社内からアドバイスをしたりもしています。

―なるほど、わかりにくいものを伝えるのにもセミナーは役に立つのですね!
まさにそのとおりです。

―これからセミナーを始める人達に対して、セミナーの魅力を紹介してください。
セミナーは、伝えたいことを持っている人が、それを伝える機会を得られるという点で魅力的だと思います。
しかし、集客さえできれば手っ取り早くお金が入るからというような考えでやろうとしても上手く行かないと思います。

伝えたいものを持たない人がお金を得る目的で参入し過ぎると、セミナー業界自体の評判が下がり、業界全体のイメージダウンに繋がってしまうように思います。

―最後に近藤さんがセミナーを続ける理由をお聞かせください。
単純に伝えたいことが沢山あるからです。特に金融・経済は生き物で常に変化していくものですから、伝えたいことがなくならないんです。

また、世の中の変化を真先に反映するのが金融・経済分野ですから、金融・経済に直接関わりのない方にも、金融・経済分野の変化を伝えることは意義のあることだと思っています。ですから、金融・経済セミナーは、一生続けていって始めて価値あるものになるのかもしれません。

近藤駿介
評論家 金融・資金調達コンサルタント セミナー講師
合同会社 アナザーステージ代表
ランチェスターマネジメント株式会社執行役員
(社)日本カルチャー協会認定講師

1957年東京生まれ。私立武蔵高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。
ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。

運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。

ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出された。その他、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。

その他、経営顧問(食料品卸販売業)、資金調達指導(健康食品製造販売)などでベンチャー企業の経営にも関与。
HP :http://resetyourmind.jimdo.com
HP2:http://anotherstage.wix.com/anotherstage
Blog:http://opinion21c.blog49.fc2.com

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